不妊治療(子宮内膜症)

【Happy不妊治療②】子宮内膜症チョコレート嚢胞、治験でどうなった?副作用と効果レポ

私は現在、子宮内膜症チョコレート嚢胞が両方の卵巣にあります。

36歳で不妊治療をしており、人工授精までステップが進みました。

そんなことは前回こちらの記事で詳しく書きましたので、そちらをご覧ください。(youtubeでも語っています。)

今回は、2016年にチョコレート嚢胞が見つかった際に治験で治した時のお話です。

バイト感覚での治験が流行っていた。

私が治験に参加したのは2016年、当時は全国ツアーをしまくっているバンドウーマンでお金がありませんでした。

バンドはリリースをして大きなステージに立ったり活動が軌道に乗っていた頃。

ライブがガツガツ入ってくるから、バイトになかなか行けなくなってw

バンドの飛躍とともにお金に余裕がなくなってたんですw

ライブしては帰ってきてバイト、また遠征に出て、帰ってきてはバイト。

そんな生活をしていました。

そんな時、バンドマンの間で流行っていたのが「治験」です。

「人体実験みたいで怖い」

それが最初の印象でしたがw

でも実際には、厚生労働省や倫理審査委員会の厳しい審査を通過した上で、安全性に最大限配慮されながら行われているのが治験です。

治験とは?〜新しい薬が世に出るまでの大切なステップ〜

「治験(ちけん)」とは、新しい薬が正式に使えるようになる前に、その効果や安全性を確認するために行われる臨床試験のことです。
日本では、厚生労働省が新薬を承認する前に、製薬会社が病院と協力して、一定の条件のもとに治験を行うことが義務付けられています。

治験の目的

治験の目的は大きく分けて3つあります:

  1. 薬の効果が本当にあるのかを確認すること
  2. どんな副作用があるか、体への影響をチェックすること
  3. どのくらいの量・頻度が適切か(用量・用法)を見極めること

治験は「新しい薬を世の中に出すための最終試験」とも言えます。
このプロセスを経なければ、その薬は正式に使えるようにはなりません。

治験の段階(フェーズ)

治験は通常、以下の3段階に分かれて行われます:

  • 第Ⅰ相(フェーズ1):健康な人に使って、安全性を調べる
  • 第Ⅱ相(フェーズ2):少人数の患者さんに使って、効果と副作用を確認
  • 第Ⅲ相(フェーズ3):より多くの患者さんに使って、効果や安全性を最終確認

私が参加した治験

治験にはさまざまなものがあります。

健康体の人が入院しながら投薬して、安全性を調べられるもの、

肥満の方が入院or通院するもの。

アトピーの方が参加するもの。

多岐に渡ります。

健康診断を受けるだけでも5千円もらえて、そこから入院の治験だと十数万なんてのもありました。

どうせ治験をするなら私は、自分に疑わしき健康面でのものがいいなーと受けたのが、「女性限定、生理痛の辛い方」という内容の治験でした。

結果それにより病気が発覚したのでした。

治験に参加した際の私の症状

私が治験に参加した際には、365日中300日は体調が悪かったですw

生理痛が重すぎて、生理がくると寝たきり。

頭痛に腹痛、腰痛。

バンドで遠征しても、遠征先の車で出番までひたすら横になって休んでる時もありました。

思い返すと

高校3年生くらいから、生理痛がひどくなりバイト先でよく倒れて親に迎えにきてもらったりしたことも何度かあります。

小、中学生の頃は学校も皆勤賞で元気満々アクティブ少女だったんですけどね。

「ある時から私は自分は病弱なんだ。」と思うようになってました。

治験のメリットとデメリット

メリット:

  • 最新の治療法を早期に試せる可能性がある
  • 精密検査をしてくれる
  • 治験薬や診察が無料になるケースが多い
  • 定期的に検査があるので、体の変化をこまめに把握できる

デメリット・注意点:

  • 効果がまだ証明されていない薬なので、効かない可能性もある
  • 副作用が未知の場合もある
  • 通院や記録提出など、参加条件が細かい場合がある

一般的にはこのように言われていますが、私が感じたメリットとデメリットをご紹介します。

治験では精密検査をしてくれた

これまでに私は生理痛が辛すぎて2件の婦人科に行ったこともあります。

左の付け根が変に痛くて、婦人科に行きエコーをしてもらいましたがその時は子宮内膜症をどちらの病院でも見つけてもらえませんでした。

生理痛が辛いならとピルを勧められましたが、当時はお金もなかったしピルについて正しい知識もなかったので飲むことはなく体調悪いまま過ごしていたんです。

治験でもエコーでは、何も見つかりませんでした。

でも生理痛の酷さから何かあるだろうと、MRIをとったところ左側の卵巣にチョコレート嚢胞が見つかりました。

まだ初期の段階でしたので、他の病院では見つからなかったんだろうと思います。

それから治験が始まるのですが、毎朝体温を測って記録し精神的な変化も記録しました。

毎月病院に通って、とっっっても丁寧に診察してくれます。

正確なデータをとるためにとても丁寧です。

これまでにいろんな病院に行きましたが、人生でここまで丁寧に診察してくれたのは後にも先にも治験だけですw

治験薬や診察が無料になるケースが多い

私の場合はMRIを受けましたが、この費用は無料です。

そして、毎月の診察料金も無料です。

そして、なんなら病院に行くたびに1万円もらえました。

協力費的な謝礼です。

治験で謝礼金が支払われるのは、治験への参加に伴う負担を軽減するためです。

治験はボランティア活動であり、労働の対価として支払われる給与や賃金とは異なります。

治験に参加する時間を確保するために仕事を休んだり、本来得られるべき収入が失われたりすることへのボランティアの負担を軽減するために払われるそうです。

定期的に検査があるので、体の変化をこまめに把握できる

毎月の検査によって、私の場合はどんどんチョコレート嚢胞が小さくなっていきました。

治験中は生理はこないけど不正出血が続きます。

精神的な変化も含めて記録するので些細なことも聞かれるし、先生とは別に治験の担当者もついて至れり尽くせりな感じで不安は拭うことができました。

そして治験を終えた9ヶ月後くらいにはチョコレート嚢胞は無くなっていたので参加して良かったです。

その後、生理痛はまだ残っていたので月経困難症の治験にも参加しましたが、体調はみるみる良くなっていきました。

プラセボの可能性もある

治験に参加するデメリットとして、プラセボに当たる可能性もあります。

プラセボ(Placebo)」とは、見た目は本物の薬と同じだけど、有効成分が入っていない薬(偽薬)のことを言います。
治験ではよく使われるもので、薬の効果が本当にあるのかを客観的に評価するためにとても重要な役割を果たしています。

たとえば「Aという新しい薬」があるとします。
それを飲んだ人が「なんとなく良くなった気がする」と言ったとき、それが薬の本当の効果なのか、それとも気持ち(思い込み)による改善なのかは、はっきりしません。

そこで、「プラセボ群(偽薬を飲むグループ)」と「実薬群(本物の薬を飲むグループ)」に分けて、比較することで初めて「薬の効果」が正確にわかるようになるのです。

私の場合は現実にチョコレート嚢胞が無くなっていたので、思いだけでは嚢胞は消えませんのでプラセボではなく薬のグループだったんだなと思います。

9年後に再発

治験から9年経って、また私はチョコレート嚢胞ができてしまいました。

しかも両側の卵巣にw

治験を終えた時に先生からも再発しやすい病気であることと、定期的に経過観察をした方が良いとは言われていました。

治験を終えてから今までが嘘かのように生理痛が軽くなって元気満々人生を謳歌しておりました。

ある日、胃が痛くなって治療してもよくならないことからまさかの婦人科か?

と言ってみたところ再発していて、結婚もしているし年齢的にも子供を産むなら不妊治療をしましょうとなったのです。

今後このブログとYouTubeチャンネルではそんな内容を語っていきます。

同じように不妊治療している方の参考になって、よりHappyに共に挑めるようになればなーと思います。

私が参加した治験

私も最初は「治験」って聞くと、ちょっと怖いイメージがありました。

でも、実際はきちんと管理されていて、丁寧な説明もあって安心できました。

何より、病気と向き合うきっかけになったのは本当に大きかったです。

同じように悩んでいる方がいたら、選択肢のひとつとして知っておいてほしいなと思って

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「見るだけ」「話を聞いてみるだけ」でも大丈夫なので、

一歩踏み出すきっかけになったら嬉しいです。