音楽・バンド

そこそこ名の知れたバンドの前座をやるより、好きなバンドと対バンしたほうが収穫が多かった。

おしるこが待っている!!!

母が作ってくれるという「しるこ」に釣られて、実家へと久々に揺られた京王相模原線。

好物のしるこにワクワクしていると、目の前にギターを抱えた若い男3人。

男1
男1
今月4本はキツイ
男2
男2
でも断れないよ
男3
男3
ノルマ幾ら?
男2
男2
2000の20枚
男1
男1
1人1万か、、、きつい!

今でこそ私のバンドは、ノルマを払ってライブをすることはもうありません。

でも、20代前半は散々払ってきました!!!

その額は、良い車買えちゃうんじゃないかくらいいくんじゃなかろうかってくらい。

頑張れ!若者!!

呼べば来てくれた友達も、だんだん来なくなるよね。

その感じ、ファンと呼べる人はまだいないんだろうな。

彼らを見ていて、若手の頃を思い出したので綴ります。

そこそこ有名なバンドで釣ってくるブッカー

若手バンドマンだった頃の話!

ライブハウスの人は釣ってくるんです。

「誰々(そこそこ有名バンド)が来るんだけど、出してやろうか?」

的な!

そこそこ有名バンドの名前に釣られて、ノルマ2000×20=40000円+機材費 を払う。

お客さんを頑張って呼んでも、20人はキツくって、

でもそこそこ有名なその先輩バンドとやったら何か一歩進めるんじゃないか!?と謎の期待をして、

若さあふれる気合いの空回った感じで当日を迎える。

自分たちは1バンド目。

繋がりたかったそこそこ有名バンドさんは、自分らのライブを見ちゃいない!!

自分らが呼んだ客はせっかく来たからにはと最後まで見てく人のが多いけど、そこそこ有名バンドのお客さんはトリなので1バンド目から来る人のが少ない。

打ち上げでは、先輩同士ガッツリ固まってて入りづらさ100%。

パンチをみせろ!勇気を出せ!と奮い立ち

渡したCDは、聴いてくれたか怪しい。

ライブを見てもらえてなかったとしても、打ち上げで繋がれることはあります。

しかし、私に乏しいコミュニケーション能力ではむずかった。

好きなバンドとやった方が収穫はあった。

今思うと好きなバンドや、同じレベルのバンドとの対バンのが得れたものは大きかったかなと振り返って思います。

ネームバリューに惹かれて前座をやっても、実力が見合わないから客にも先輩にも覚えてもらえない。

ペーペーバンドがやれる前座なんて、そこそこ!その界隈でそこそこ有名ってバンドでしかないからイベントに人がものすごい入ってるわけでもなかったし。

 

それこそリリースしてるだけでスゲェ!って思ってたから。

同じノルマを払うんだったら、ライバルや仲間を作ってどんぐりの背比べをして高めてく。

んで頑張れば手が届きそうな先輩バンドに食らいついて。繰り返して。

そして、少しでも自分らが観てもらえるであろうレベルになったとき、ネームバリューバンドとの対バンに挑戦したらよかったかなーなんて。

振り返って思ったりしました。

中堅バンドとなった今、どうなんだ?

私もそれから長年やり続け、

日本中回って、

2台の車を大破させ、

全国リリースもして、

身の丈よりデカイ箱やフェスなんかも経験して、

歳をとり、若いバンドにとっては先輩バンドとなりました。

 

いざ、自分はどーなんだ?

若手のバンドを覚えているか?

 

いない!!

(私の場合、頭のハードディスクの容量が低いもんで先輩だろうが同世代だろうが忘れちゃったりするんだけどね。すみません。)

 

稀に、Reptileが出るから出ることを決めたと言ってくれる若いバンドがいたりしました。

打ち上げでそう言ってもらい嬉しい裏で、

この子はドラムか?ギターか?えっと、、しっかり見てなかった自分を隠してたりして。

まとめ

京王相模原線の若い3人組バンドマンが、思い出させてくれました。

私くらいの、中堅バンドさん達や!

若手バンドからしたら、リリースしてるだけで凄く感じるものだ。

いや、ツアーしてるってだけで凄いと思ってたこともあるな。

その気持ち思い返してみると、

貰ったデモCDも、ライブも聴こうてなりますね。

若手バンドをどーせ大半は辞めるとなーなーに扱ってると、彼らの中からズバッと抜きん出る奴が出てきたりして、羨ましく眺める未来がくるんだきっと。