先日、六本木ヒルズの森美術館で行われている「サンシャワー 東南アジアの現代美術展」へ行ってきましたー!!
今回はそんな感想をば綴りますー!
「サンシャワー 東南アジアの現代美術展」とは?
ASEAN設立50周年を記念して開催され、国内では過去最大規模の東南アジア現代美術展だそうですー!
2017年7月5日〜10月23日の間、国立新美術館&森美術館の2館で同時開催されています!
私が行ったのは、森美術館の方!
今度時間ができたら国立新美術館にも訪れてみようかな❤︎
「サンシャワー」とは、東南アジアで「お天気雨」の事だそうな!
1980年代以降の、東南アジアの現代アートがたくさん展示されています。
公式サイトによると
人口約6億人。多民族、多言語、多宗教の東南アジア地域ではダイナミックで多様な文化が育まれてきました。経済発展が目覚ましい近年、その現代アートの動向にも世界中から大きな注目が集まっています。
っちゅうことです!
東南アジアのアートってのは、想像もつかなかったのですが、以前カンボジア映画を観まして、ポルポト政権の歴史を大人になってから知った私は、そんなかつて表現を押さえつけられていた国で、どんなアートが生まれたのか、非常に興味をそそられたのです。
サンシャワーの感想レビュー
んでは、私の感性による感想と共にいくつかの作品をご紹介しまっすー!
ぶっちゃけ、難しかったです!!笑笑
(ここからは、現代アートに疎い私が庶民の感覚で、見た感想を綴りますので、アートに生きているその筋の方はお気を悪くせず「庶民め!」って思いながら、ここから先は読んだって下さい。)
「サンシャワー」はインスタ命な若者にも嬉しい事に、殆どの展示が撮影OKです。
なので写真いっぱいにお送りしまっせー❤︎
(SNSでシェアしてね的な事が書いてありました。ダメなものもあるので、✖️マークがないかよく見ましょうー!)
入り口には、吊るされた象さん!!
アピチャッポン・ウィーラセタクン+チャイ・シリ 「サンシャワー」 2017年
いきなりの巨大動物の展示物にワクワクして、東南アジアといえばやっぱ動物の展示いっぱいあるのかなーってルンルン、
進みますと、
現れたのがこちら。
ズル・モハメド「振動を、振動する」CC BY 2.1 J 2017年
わっ、わからん!!!
無機質な、雑音のする展示物が現れた。
東南アジアの現代アートは私には難しいかもしれんと、ここで心が折れそうになるも、説明を読んでみると、
雑音は高速道路の音を録音した物で、発展を表しているちゅう感じでした!
なるほど、
やーずっとこんな感じに、難しいのかと思ったら、
ジャカルタ・ウェイステッド・アーティスト(JWA) 「グラフィック・エクスチェンジ」 2015年
↑これは実際に使われてた商店の看板を貰ってきたそうな。
そんな物もアートとなるのですね。
お礼に新しい看板を描いてきたらしいです。
その動画もあったのですが、素敵でした。
東南アジアは、色とりどり独特ね。
リュウ・クンユウ「私の国への提案」2009年
カラフルな写真のコラージュ作品は発展したマレーシアを表しています!
何層かに重ねられているので立体的なカラフルが味わえる!!
細部までよく見て見るといろんなところに人の写真があって楽しめます!
おっ、、、
なんとなく東南アジアのアートというものを感じられる様になってきたぞって思ったら、
ん??
ゆっくりと説明を読んで、解釈しないと難しいかもしれんですな。
(訪れて、読んで見てください!)
バイクと旗がキュートでそそられた、こちらの展示は↓
ジョンペット・クスウィダナント「言葉と動きの可能性」2013年
インドネシアでは、スハルト大統領による独裁政権が30年間続いていたのですが、それが終了した事が表されていて、実際に学生運動で使われていたオートバイに、旗にはイスラム教や軍隊などの団体の言葉が書かれていました。
深いぜっ。
アディティア・ノヴァリ「NGACOプロジェクト──国家への提案」2014年
一見LEGO見たくてPOP なこちらの展示は↑国家の安全基準を皮肉っている「Ngaco」(デタラメ)っていうホームセンター的な展示も!
こちらで流れている通販映像みたいなのが、皮肉っぽくて面白かったー笑
発展途上国の格差社会をユーモアたっぷりに流してました。
そんな展示で足が疲れてきた頃にちょうど現れたのがこちら!
コラクリット・アルナーノンチャイ 「おかしな名前の人たちが集まった部屋の中で歴史で絵を描く 3」 2015年
でっかなクッションに寝そべって見た映像では、ヒップホップが流れたり、高層ビルや大自然、人々が抱き合っているところなど、草吸ってるんか?って思う様な不思議な描写もありました。
壁に現れた龍の顔がちょいと不気味。
アルベルト・ヨナサン「ヘリオス」 2017年
2000個もの陶器が壁を覆い尽くしている展示。
この陶器は、キリスト教で光を象徴している天使セラフィムと花がモチーフになってるそうだーっ。
どこか西洋っぽいー。
トゥアン・アンドリュー・グエン「崇拝のアイロニー」2017年
出ました!私の大好き動物モチーフ展示!!
無機質な物や映像の展示が多いなか、異色な輝くネオンに導かれます!
旗と数珠を持っているこの動物はセイザンコウ。
東南アジアの動物で、密猟により絶滅危惧種です。
下にはサイが何気無くいるのですが、こちらも密猟が問題になっている様です。
イセ「もうひとつの物語」 2017年
1941年〜1945年にマレーシアのクランタン州で起こったことを、当時を知る地元の人々へインタビューをし、それを元にジオラマにしたもの。
歴史の教科書とかではなく、地元の人の声が元になっているというのが肝ですな!
日本軍が強襲上陸したということも表されていて、心痛い。
アグス・スワゲ「社会の鏡」2013年
人のところに行くとトランペットの音と、何か別の音が聞こえます。
フェリックス・バコロール 「荒れそうな空模様」2009年/2017年
一番のインスタ映えスポット!!!!!
1000個以上の風鈴がシャリシャリシャリシャリ!!!
よく見ると、ハートやイルカ、お花に星と、とっても可愛い風鈴でした!
「サンシャワー」っていうこの展示会の題名をとっても表してる様な作品だなーと感じましたー!
まとめ
東南アジアの歴史的背景と宗教、現代の経済発展、などがアートに現れているなーって感じましたっ。
東南アジアの歴史的背景を勉強してから見るとまた違った感覚が味わえるんじゃないかと思います!
私みたいにアートに疎い人でも、「これは何を表現しているんだろう??」って想像してから、説明の文を読んでみると、なるほどなーーーって思えます。
ここにたくさん紹介しましたが、全体の半分にも及んでません。
まだまだ紹介しきれないほどの展示物がありますので、気になった方は是非訪れてみてくだされーーーイ!
公式サイト↓
サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで
サンシャワー: 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで
- 作者: 国立新美術館,森美術館,国際交流基金アジアセンター
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2017/08/23
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